[つまみ読む生活]vol.1 パンケーキ考察
「おはよう」のあなたも、「こんばんは」なあなたも、こんにちは。はじめまして。
私の名前はこやです。元同僚のシバタさんから「食べ物とコーヒーに関わるエッセイを書いてみない?」という提案をいただきまして、書き始めてみました。
エッセイ、というのは世の中の情勢や私の心や体のことが密接に関係してくるから、リアルタイムな感じでやっていこうと思います。人に見せる日記、みたいなものよね。
今はコロナ真っ只中。私たちは今、歴史の中にいるって感じ。世界中のみんなが平等に、ある程度の共通の不安を感じている。おわりが見えなくて、寂しくて、今までの当たり前がどれほど尊いものだったか、思い知らされていますね。
お家の時間が増えて自炊する事も増えたところで、何食べたいかな〜と次のご飯を考えるので忙しいです。自分の体と心の声を素直に聞いて、「今食べたいもの食べる」ことがずっと出来たらとても幸せだなーと思います。どんな状況であろうと、みんな、食べたいもの食べていこうね!(?)
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さて、そろそろ本題に入るとしましょう。特別な朝ごはん。そう、“ホットケーキ”についてのお話。“明日の朝はちょっと早く起きてホットケーキにしよう”と胸躍らせる土曜日は最高です。
日曜日になりました。寝坊しないで起きました。カーテンを開けるといい天気。顔を洗って、お花に水をあげて…そしていざ、ホットケーキタイムのスタートです。
ここで一句。
ホットケーキ 最初の2枚は 美味くない
季語ナシ、字余りなのでここではパンケーキを使うべきですね。
私の場合、何度作っても確実に最初の2枚は失敗します。そして、だいたい最初の2枚でお腹がいっぱいになります。コゲていたり、中が焼けてなかったりします。満遍なくキツネ色で、ふんわりと綺麗な円になることは3枚目、いや5枚目からで….。
なので、いつもあんまり美味しくないホットケーキを蜂蜜でごまかし、牛乳で流し込み、なんとか平らげます。前日から意気込み、楽しみにしていたのにも関わらず、である!
無理して平らげた後は、必ず「次こそは1枚目から美味しいパンケーキを作るぞ!」と強く思うのですが、3ヶ月後の私はまたまた、あんまり美味しくないパンケーキを作り、そして食べきれず、ワンコにおすそ分けするのです。
ある日、「ここまで同じことを繰り返すってことは、私にとってのパンケーキとは一体…?」そう考え始めました。美味しいパンケーキが食べたいのなら、3年前にはもうその技術を取得できていたはずでは?私はパンケーキに何を見出しているの?と。
そして分かったのです。ああ、そうか。
“明日の朝はちょっと早く起きてホットケーキにしよう”と胸躍らせる土曜日は最高です。
これだ。最初の方に書いたが、これだ。
①日曜日に
②目的を持って爽やかに早起きをして
③ちょっと手の込んだ可愛らしい朝ごはんを食べたい。
と(大体3ヶ月に1度のペースで)思う心の余裕と、抱く明日への希望。それが私にとってのパンケーキ。
そして、分かってしまいました。この3つを満たす失敗しないモノ。
“フレンチトースト”
これからはフレンチトーストに置き換えてみようかしら。また一つ、見える世界が広がりました。まあしかし、置き換えてみてやっぱパンケーキじゃないと…と気づく事もあるものです。この方程式はあくまで仮説。いつかフレンチトーストについて書きたいと思います。
では、今回はこのへんで。お腹いっぱい。
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