こや

[つまみ読む生活]vol.12 飴玉の瓶

Column

「おはよう」のあなたも、「こんばんは」なあなたも、こんにちは。第12話です。

昨日から、とっっても寒いです。湯船に浸かって足の先がピリリとしたら冬なのかもしれません。11月も終わります。11月、体感1週間くらいでした。秋戻って来て。

これからもっともっと寒くなるなんて信じられないですし、冬ってすごく長いですよね。皆さんも、どうかあったかくしてお過ごしください…。

あったかいお布団の中でまどろむお寝坊さんな朝(ほぼ昼)、「もうずっと寝ていたいー」と心から思います。「でもそれって死ぬことと同じ?永眠って事だ」「あー死ぬなら眠りの延長みたいな感じがいいなー」「しかし死に方は選べないよなー」「でもあと50年後くらいには選べる世界になっているかもしれないか〜」などとSF的な思考に脳内を占領されている日曜日の12時です。

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さて、私は飴玉をかかさず持ち歩くようにしています。特に冬。喉を乾燥させない事が1番の風邪予防だと思っています。

いつでも声かけてね、あげます。

そういえば、大学生の頃、私は常に大きなリュックを背負って過ごしていました。大学が遠すぎて、課題の提出前は友達の家に泊まっていました。歯ブラシ、数日分のコンタクト、赤リップとニベアがあれば、しばらく家に帰らなくても大丈夫だと思っていました。

それと、500gのグラノーラはとても便利でした。腹持ちが良く栄養が取れるし、ジップロック付きで持ち歩きに向いている!器がない時は、片手にザザッと出して口に含みながら牛乳を飲んでいました。それを目撃していた友達には、笑いながら「たくましいね」と褒められた(?)思い出があります。

大学を卒業してからは、パソコンを持ち歩く時以外、ちびカバンしか持たなくなりました。財布と携帯と口紅一本と文庫本が入れば十分ですよね。

あっ…話が逸れました!!!話って、逸れますよね。なんの話をしたかったのか、忘れかけていましたが、初めの文章を読んで思い出しました。口頭だったら思い出すのはもう不可能なレベルでしたが、文字に残すと便利ですね。せっかくここまで書いたので逸れた部分もカットせずに進めます。

飴玉の話です。ここ数年は決まって「龍角散」か「マヌカハニーのど飴」にお世話になっています。なんだか一番効く感じがするし、飽きがこない。

小さい頃は飴玉が大好きでした。1日に何個も食べて、親に怒られたものです。虫歯を作り歯医者に通っていたし、飴玉を入れたまま寝てほっぺの裏をシワシワにしていました。兄はミルキーに銀歯を持って行かれていました。

それだけ飴玉に夢中だったはずなのに、いつからだろうか。

「甘すぎる」と思うようになったのは。

小さい頃食べていたような飴玉が、いつからか食べられなくなりました。口の中にずっと入れておくのが耐えられなくなって、途中でやめてしまいます。甘味料の味に、舌が敏感になったのでしょうか。科学的な色に不信感を抱くようになったのでしょうか。

オーガニック好き!な私ですが、「多少体に良くなくても、美味しかったらいいでしょ」と深夜にカップラーメン食べたり、ファーストフード店のフライドポテトをばくばく食べてニキビを作っているような雑食ではあります。なのに、飴玉食べられなくなりました。

甘いものが嫌いなわけではなく、ケーキもチョコレートもアイスクリームも大好き。だけど、それらもたくさんは食べられなくなった。一口味が分かれば十分です。これが大人になったということなのでしょうか…。ケーキを頼んだら、飲み物は絶対ブラックコーヒーにしないと食べきれません。日本酒も、七味かけたマヨネーズを付けたエイヒレと共にでないと飲みきれません。そんな感じです。

身体的な成長と共に、社会的、精神的に様々な理由があってのことなんだろうな、と思いますが、皆さんはどうでしょうか。大人になってから、スースーした薬草の味がするやつか、100%はちみつ固めたやつじゃないとダメになりましたか?

サクマドロップスに、なぜ白が入っているのかよーーーく分かるようになりました。

しかし、家のキッチンには永遠になくならない飴玉の瓶があります。母(このエッセイに登場しがち)が、シュワシュワになるやつとか、途中で色が変わるやつとかを買ってくるのです。それらは飴専用の瓶に入れられ、底が見える事はありません。ここ数年はほとんど母による消費です。何度も、「もう食べないよ」と言っても「飴玉なんて、何個あってもいいんだから」とミルクボーイ(漫才師)みたいな事を言うのです。

私が飴ちゃんをたくさん持っているのは、瓶の中身を少しでも減らすためです。積極的に配るのは、自分勝手な理由なのです。でも、必要なら、あげるから言ってね…?

今回はこの辺で、ごちそうさまでした。

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